訪問記
今流行りの集団がいる。これも時代だから仕方がないと思うが私にはチョッと迷惑。お城の歴史を面白おかしく案内しているようだが、パホーマンスと称して我が者顔で振舞うのは如何なものか。鎧兜で身を固め、おまけに顔全体を覆うマスクまでして城の城門に立ち、見物に訪れた者を見下げて威圧するような態度は、いったい奴らは何様なんだ。私は奴らを無視して、当然相手も私を無視して、それだけの出来事で何もなかったが不愉快な気分だけは残る。おもてなし甲冑隊と呼ばれているらしいが、私は奴らにもてなしてほしいとは思わない。もっとも奴らも私をもてなそうとは考えないだろう。
とはいえ、そんな気分になるのは私だけのようだ。私以外のお城見物で訪れた人たちは、奴らの演技を見て結構楽しそうな歓声を上げて楽しんでいる。城跡を訪ねるのも、日光江戸村や西部劇のテーマパークを巡る感覚でないとついてゆけない時代になったようだ。(2012年3月25日) |