訪問記
小机城はJR横浜線の小机駅から歩いて10分程度の半島の様に突き出した小高い丘の上に築かれた中世の城。サッカーの聖地日産スタジアムの最寄り駅も小机駅で、この駅には何度か降り立ったことがあるが、これまで城跡を訪ねようと思ったことはなく、城跡の存在そのことも知らなかった。日ごろの運動不足を補うためハイキングでもしようと、たまたま横浜の公園ガイドをみていて公園として整備されていることを知る。何時か機会があればと考えていたが、今日がまったく暇な一日。他にすることもなかったので出かけることにした。出掛けるといってもわざわざ準備することもない。手のひらサイズのカメラをポケットに突っ込み、スニーカーを履くだけで準備は終わり。自宅から一時間もかからず城跡に到着する。横浜といえば大都市のイメージだが、ここは長閑な田園地帯が広がる取り残されたエリア。それでも近年は小規模な宅地開発が進んで、新しい住宅が目立つようになってきた。
城跡には地元に人たち(?多分)により桜祭りの準備が行われているようで、本丸跡にはステージのための資材も見受けられる。城跡というよりすっかり市民の憩いの場となっているようだ。とはいえ、意外に思えるほど空堀りや土塁の跡が残っている。遠目にはなだらかな丘陵にしか見えないが、中を歩けば防御に利用されたと思える谷筋も結構険しいものがある。ハイキングコースとしては少々短めだが、中世の山城見学も兼ねてのんびり散策する場には丁度いい。
公園の本丸広場とされる場所に掲げられていた地図と古地図と比べてみると、本丸と二の丸(三の丸?)の位置が逆のように感じたが、確認できるまでの知識が今の私にはない。何れ調べてみようと思う。(2012年3月27日) |