城ある記
周防・若山城は守護大名・大内氏の親族で重臣であった陶(すえ)氏の居城。標高約220mの若山の山頂に築かれた山城。瀬戸内海・周防灘を望み、山陽道を見下ろす要衝の地にある。
山陽本線福川駅で下車。ここから徒歩で若松城に向かう。生憎と福川駅にはコインロッカーが無い。1週間ほど広島・山口と九州の大分を巡った旅の今日が最終日。重いリックを背負って歩き出す。
福川駅から山側に歩き国道2号線に沿って若山の登山道入り口まで約30分。ここから車の通行可能な舗装された山道を歩く。この道は「陶の道」として「美しき日本の歩きたくなる道500選」に選ばれているというが、背中のリックの所為か結構きつい。周りの風景を愛でる余裕がない。それでもひたすら歩いて約30分。若山城に到着。
若山城は山頂尾根上、東西約400mにわたって築かれている。山道の終着点が二の丸、東に三の丸。二の丸から西に急勾配を登って山頂の本丸に至る。本丸から西に西の丸、蔵屋敷の郭が続いている。本丸から眺める周南市の町並みと瀬戸内・周防灘に浮かぶ島々の景色は、山城を登り詰めた疲れを一掃してくれ。 |