正保元年(1644)三代将軍家光の時代、江戸幕府は全国の大名に命じて国絵図、郷帳および城持ち大名に対しては城絵図の作成、提出を求める。城郭の軍事施設を江戸幕府が完全に掌握するすることを通して、幕府の権威を諸大名に認識させることが目的であったと思われる。
提出された城絵図は157点と推定されており、それらは江戸城内の紅葉山文庫に保管された。紅葉山文庫の文書類は国立公文書館が引き継ぎ、城絵図は引き継ぎ時点で63点とされる。このうち62点がデジタル資料としてweb上に公開されており、このサイトに掲載した城絵図は全てこれらを編集したものです。正保城絵図は昭和61年(1986)に国の重要文化財に指定されています。 |